EndlessPain

■ ミッション

今回のミッションコードはODOC。どこぞの変態の心友のように痴漢した後の言い訳をシミュレートしてる暇は、僕にはありません。俊です。こんばんにゃ。

■ たぶんこうだ

僕は背筋をまっすぐと伸ばし、手を前に組み、少し緊張した面持ちで立っている。「今日は皆さんに、来る○○日のイベントについて、△△△社の俊さんにレクチャーして頂きますので、内容をしっかりと把握してください。それでは俊さん、お願いします。」と、簡単に紹介をされ、僕はゆっくりと彼女達の前に立つ。

「はじめまして、△△△社の俊です。よろしくお願いします。」決して、いつぞやの合コンでヤツが披露した、よろしくお願いしマンコ、は言わない。爆笑するのは僕だけだからだ。

「これから私の方から、主に◇◇◇の使用方法についてご説明させて頂きますが、最初に一つだけお伝えしたいことがあります。」

「まさか皆さんがこんなにも美人揃いだとは思っていませんでしたので、私もかなり緊張しています（笑）」

ここで12人の姫達から笑みがこぼれる。笑みどころか、左から2番目と6番目の娘は、すでに濡れてるに違いない（二人ゲット）。つかみとしてはこれ以上にない出来映えだ。

「はじめに、失礼ですけど、これからご説明さしあげる上で皆さんの知識レベルを確認させて頂きたいと思います。いくつか質問させて頂きますので挙手などでお答え頂けますか。」

「まず一つ目ですが」

「ご自宅にパソコンをお持ちの方はどのくらいいらっしゃいますか？」僕の問いに、彼女達はお互いに顔を見合わせている。それを僕はステキな笑顔で見守る。遠慮がちに手を挙げる彼女と目が合い、僕は最高の笑顔で応えてあげる。もう彼女は僕の虜だ（３人目ゲット）。

僕の予想ではいいとこ3割ぐらいだろう。全員に理解してもらうためには、少なくとも平均的なラインを探らなくてはならない。

「二つ目ですが」

「マウスの操作ですが、ダブルクリック、右クリックはおわかりになりますか？」さすがにそれはわかるわ、と彼女達の表情にいくばくかの安堵の色が浮かぶ。が、手を挙げられないで恥ずかしそうにしている娘が２名いる。僕はゆっくりと彼女達の顔を順々に見ながら、

「大丈夫ですよ（笑）」と、やさしい言葉をかける（４、５人目ゲット）。

「それでは最後の質問になりますが」

「僕のことをもっと良く知りたい方はいらっしゃいますか？（笑）」僕はここで軽く失笑でも取ろうと思っていたのに、彼女達はここぞとばかりに我先と手を挙げ始める（全員ゲット）。

おいおい、まずは落ち着いてくれよ。そんなにいっぺんに聞かれても、質問は順番にしてくれよ。ん？彼女？いや、恥ずかしながら今はいないんだ。え？私でどうかって？そんな、君みたいなステキな女性、僕には勿体ないよ。え？今夜？ま、特に予定は入っていないけれども。私達とお食事に行かないか？まずは仕事の話をさせてくれよ。僕も遊びに来てるわけではないのだから。仕事をするにもまずはお互いを知らないと？うん、そうかも知れないけど。え？今から？それはまずいよ。君達みたいなステキな女性と食事に行けるのは僕も光栄だけれども、仕事は仕事、きっちり片づけないと。え？そんなストイックなところがステキ？いや、まいったなぁ、本当に。おい！コラ！いきなり腕を組んでくるんじゃないよ。え？私の胸、結構あるでしょ？*1やややや、そんなこと言われたら顔が赤くなってしまうよ。え？かわいい？あんまり調子にのってると、僕もその気になっちゃうぞ★（以下省略）

■ 実際のところ

妄想は尽きるところを知らないわけですが、実際のところ、僕らが開発したソフトウェアの使い方を説明するにはするんですが、基本的にはお客さんが説明をして、僕はフォローをするだけです。

お客さんの説明になんの不備もないと、僕は隅の方で下半身も含めて立ってるだけです。